五月丸:

TOPIX(東証株価指数)とは、日経平均と肩を並べる日本を代表する株価指数です。
TOPIXへの連動を目指すETFは多数あり、日本のETFの主力商品です。
東証一部に新規採用された銘柄は、TOPIXに連動するETFなどのファンドが新たに買い入れます。
日銀は、買い入れるETFのうちTOPIXに連動するETFの比率を上げることを2016年9月21日に決定しました。
TOPIXを初心者の方にも、わかりやすく簡単に解説します。

 
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TOPIXとは

TOPIX(読み方:トピックス)とは、日経平均と並ぶ、日本を代表する株価指数です。
TOPIXに関連したETFは数多く上場しており、TOPIXに連動するETF*は日銀のETF買い入れの対象にもなっています。

日本の株式市場の状況を伝えるときは、TOPIXまたは日経平均の上昇・下落を見て判断されることが一般的です。東証一部の全ての国内株が含まれるTOPIXは市場の平均そのものと考えられているからです。

また、ファンドや年金基金が自社の運用がうまくいっているかどうかを判断するための基準は、TOPIXであることが一般的です。
アクティブファンドではTOPIXより良いパフォーマンスが出せれば及第点となり、TOPIX未満のパフォーマンスであれば、TOPIXに投資しておけば良かったということで不合格とみなされることも多くあります。

そんなプロが運用するファンドでも、多くは市場の平均を超えることができていないという研究結果は多数あります。
TOPIXへの投資は、ETFなどにより低コストで実践でき、市場と同じ水準のリターンを上げることができる点が魅力です。

*通常のTOPIXに連動するETFのみが買い入れ対象であり、ブル(レバレッジ)型、ベア(インバース)型ETFや業種別ETF等は対象ではありません。

シンプク:

TOPIXとは、日本の株式市場を代表する株価指数です。
TOPIXに関連するETFも多数上場しています。

TOPIXの算定方法

TOPIXは“東証株価指数”とも呼ばれ、東証一部に上場する国内株の全銘柄を対象として計算する株価指数です。
東証一部の上場会社数は2020年12月時点で2,200社弱あり、TOPIXは2,200弱もの株式から構成される株価指数となります。
TOPIXにおける各銘柄の比率は、時価総額に応じて決まります。すなわち、時価総額が大きい大型株ほど、TOPIXに占める比率が高くなります。

次に、日経平均との違いを見てみましょう。

レクス:

TOPIXは東証一部に上場する国内株の全銘柄、2,200銘柄弱を対象とします。
TOPIXに連動するETFに投資することは、まとめて2,200弱もの銘柄に投資するのと同じ意味があります。

日経平均との比較

TOPIXと日経平均の大きな違いは、銘柄数と構成比率です。
TOPIXに含まれる銘柄数は東証一部の全銘柄2,200弱です。対して、日経平均は225銘柄と大きな違いがあります。

構成比率は、TOPIXは各株式の時価総額に応じて計算するのに対し、日経平均は個々の株価を単純に平均したものに近いものとなります。

ここから以下の特徴の違いが生じます。

1)TOPIXは時価総額が大きい会社の影響が大きく、日経平均は株価の高い銘柄(値嵩株(ねがさかぶ))の影響が大きくなります。

日経平均の上位はファーストリテイリング、ソフトバンクグループなど株価の高い銘柄の影響が大きくなります。
これに対して、TOPIXで最も構成比が高いのは、時価総額が最大のトヨタ自動車となっています(2020年12月7日現在)。

2)日経平均は上位銘柄の比率が高い。

指数に占める上位3銘柄の構成比 2020年12月7日時点
  TOPIX 日経平均
トヨタ自動車 3.2% ファーストリテイリング 11.5%
ソニー 2.4% ソフトバンクグループ 5.7%
ソフトバンクグループ 2.2% 東京エレクトロン/td> 5.0%

これを見ると、日経平均は一部の銘柄が与える影響が大きくなっています。なお、上位10銘柄が全体に占める割合は、日経平均は40%、TOPIXは17%です。

よって、TOPIXは個別企業の株価が与える影響は比較的小さいですが、日経平均はファーストリテイリングやソフトバンクグループなどの上位銘柄に大きなイベントがあると、日経平均もその影響で大きく動いてしまうことがあります。

五月丸:

日経平均はファーストリテイリングなどの一部の株式の影響が大きいのに対し、TOPIXはより分散された株価指数です。

銘柄入替

TOPIXは東証一部に上場する全ての国内株が含まれます。しかし近年、東証一部に新たに入る株式は、年に数十社あります。
例えば、LINEや日本郵政のように東証一部にいきなり上場する会社もあれば、東証二部から昇格する鳥貴族、マザーズから市場変更したサイバーエージェントといったケースがあります。
このように、東証一部には新規上場する株式もあれば、東証二部、マザーズ、JASDAQから昇格する株式もあります。
新たに東証一部の銘柄となった株式はTOPIXに採用され、組み込まれます。

なお、TOPIXに組み込まれる時期は、いずれの場合も東証一部への上場日の翌月最終営業日になります。
例えば、2016年9月9日に上場した場合、翌月最終営業日の10月31日にTOPIXに組み入れられます。
では、TOPIXに新規採用されると、その株式には何がおきるのでしょうか。

シンプク:

東証一部に新たに上場した株式は、TOPIXが新たに組み入れます。

インデックスファンドはTOPIX新規採用銘柄を新たに買います

特定の指数への連動を目指すファンドをインデックスファンドと呼びます。インデックスファンドが連動を目指す指数は日経平均やTOPIXなど様々な種類のものがあります。
TOPIXへの連動を目指すインデックスファンドは、ETFだけでも数兆円の規模があり、その他にも投資信託などで多額の資金が運用されています。

TOPIXに新規採用された株式は、このようなインデックスファンドが新たに買い付けを行う対象となります。インデックスファンドの規模は非常に大きいので、この買い需要によって、新規採用の株式の価格が上昇することがあります。

では、インデックスファンドはTOPIX新規採用銘柄をいつ買うのでしょうか?

TOPIX新規採用銘柄はいつ買われるのか

インデックスファンドはTOPIXへの連動を目指しているので、TOPIXと同じ構成で株を保有します。そのため、TOPIXに新規銘柄が組み込まれるタイミングで新規銘柄を買うことになります。

TOPIXに新規銘柄が組み込まれるのは、東証一部への上場日の翌月最終営業日です。この日が始まった時点では既にTOPIXに新規銘柄は組み込まれています。
そこでインデックスファンドは、TOPIX新規組み入れ日の前日、すなわち「東証一部への上場日の翌月最終営業日の前日」の終値で組み込めば良いのです。

インデックスファンドがそのタイミングで一斉に買いにくれば、新規採用銘柄は価格が上昇するでしょう。
しかし、このインデックスファンドの行動は事前に予測できるため、多くの投資家や証券会社が先回りして安く買っておいて、インデックスファンドが買うときに売って儲けようと、考えます。そのため、インデックスファンドが買おうとする前に株価が上がってしまっていることが多くあります。
インデックスファンドが買いにくる日は、新規銘柄の株価が下落してしまうこともあります。

とはいえ、インデックスファンドは必ず新規採用銘柄を買うので、長期間で見れば、TOPIXに採用されるということは株価の押し上げ要因となると考えられます。

レクス:

ETFなどのインデックスファンドがTOPIX新規採用銘柄を組み入れる日に、必ずしも新規採用銘柄の株価が上がるわけではないことに留意。

日銀のETF買い入れにおけるTOPIX連動型ETFの比率の増加

日銀は2016年9月21日の金融政策決定会合で、ETF買い入れにおけるTOPIXに連動するETFの比率を上げる見直しを行いました。
今後はTOPIXに連動したETFの買い入れ額が増えるため、TOPIXの注目度も高まると考えられます。

なお、日銀のETF買い入れについては以下のコラムをご参照ください。基本編上級編があります。

基本編 日銀のETF買い入れの基本
上級編 日銀のETF買い入れの謎を推察する

関連する当社が運用するETF

TOPIXに関連した指数を運用するETFは多数上場しております。
当社で運用しているTOPIXに関連したETFは以下の3銘柄です。いずれもTOPIXに純粋に連動するのではなく、TOPIXの2倍、-1倍、-2倍の値動きをするETFです。

証券
コード
商品名 内容
1568 TOPIXブル2倍上場投信 TOPIXの日々の変動率の“2倍”の値動きを目指します。
1569 TOPIXベア上場投信 TOPIXの日々の変動率の“逆”の値動きを目指します。
1356 TOPIXベア2倍上場投信 TOPIXの日々の変動率の“逆方向に2倍”
(すなわちTOPIXの-2倍)の値動きを目指します。

 
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