レクス:

レバレッジETFの投資家がどのような投資行動を取っているのかを分析します。
日経平均の値動きと、日経平均ブル2倍ETFの口数と売買代金の関係を元に考察します。

日経平均とETFの口数の関係

まずは、日経平均と口数の関係を見ていきましょう。
ETFの口数は、株に置き換えると発行済み株式数のようなものです。ETFの口数が増えているときは、投資をしている人や金額が増えています。逆に、ETFの口数が減っているときは、投資をしている人や金額が減っていることを示します。

下の図は、日経平均ブル2倍ETFの口数と日経平均の値の関係を表します。
日経平均が上昇しているときは口数が減り、日経平均が下落しているときは口数が増えている状況を見ることができます。

詳細に見てみましょう。
1.2014年1月の日経平均が16,000円台から14,000円まで下落する下げ相場において、口数は倍増しています。
2.6月以降の上昇相場で、口数は大きく減少しました。利益確定売りが多く出たと推測されます。
3.欧州不安による10月の日経平均下落、その後の日銀の金融緩和(黒田バズーカ2)での大幅上昇がありました。その結果、口数は急増した後に急減します。
4.2015年の夏にかけて、20000円を越える水準まで日経平均は上昇しますが、口数はあまり増えないままでした。上げ相場でさらにレバレッジ型ETFを買い増すという投資行動は簡単ではないようです。
5.9月の中国景気の減速懸念による株価下落で口数は大きく増加します。
6.2015年年末から株価が大きく下落する中で、口数は過去最大を更新していきます。しかし、その後は方向性のない相場となり、緩やかに口数は減少していきました。
7.トランプラリーの上げ相場で、口数はさらに減少しています。

日経平均と口数の関係を見ると、このETFの投資家は下落時に買い、上昇時に売るという逆張りの投資スタイルが多いことが明らかです。

シンプク:

レバレッジ(ブル)ETFの投資家は、逆張りの投資家が多い。
すなわち、日経平均が下がっている局面で買い入れ、上昇した際に売って利益確定している。

日経平均とETFの出来高の関係

次に、日経平均と出来高の関係を見てみましょう。

こちらは、口数と日経平均の関係ほどは明確な関係は見出せません。
上昇下落といった方向性はあまり関係がなさそうです。
日経平均の値動きが大きいときに、出来高も増える傾向がありそうには見えます。

そこで、日経平均の日中の値動き(=(高値-安値)/終値)と出来高で分布図を作りました。

これを見ると、日中の値動きと出来高は概ね比例しているように見えます。
日中の激しい値動きが、投資家を引き付けるようです。1日に数%も動くと、うまく取引できれば利益を上げるチャンスもあるでしょう。しかし、損をするリスクも当然大きくなることを忘れてはいけません。

価格が良く動く時期に、短期的に投資をされる投資家が多いと考えられます。

五月丸:

日中の値動きが大きいほど、よく取引され出来高が増加する傾向にある。
値動きの方向性は出来高の変動に影響しない。

まとめ

日経平均ブル2倍ETFの投資家は、逆張りが多い。すなわち、日経平均の下落時に購入し、上昇時に売却している。
日中の値動きが大きいほど、このETFはよく取引されている。

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レバレッジ(ブル)ETF全般の基本的な解説はこちらをご覧ください。

注:図は全て信頼できると判断したデータを基に当社が作成