レバレッジETF(ブル型)とインバースETF(べア型)は実際にどのような先物取引を行っているのかについて説明します。
ブル・ベアETFが実施するリバランスや設定・解約に伴う取引の仕組みについてはこちらをご参照ください。

レバレッジETF(ブル型)は上昇時に先物を買い、下落時に先物を売るの?

レバレッジ・インバース(ブル・ベア)ETFは一般に先物で運用されています。
日経レバレッジ指数や日経インバース指数のETFであれば日経平均先物を、TOPIXレバレッジ指数やインバース指数のETFであればTOPIX先物を使って運用される仕組みです。

レバレッジ・インバース(ブル・ベア)ETFは、①日々の市場の値動きに応じたリバランス取引、②設定・解約に応じた先物取引を概ね毎日実施しています。
先物取引はリバランスと設定・解約の両方の影響を織り込んで実施する仕組みとなっています。

リバランス取引については、市場が上がっていれば先物を買い、下がっていれば先物を売るという取引をする仕組みとなっています。
しかし、設定・解約に応じた先物取引は逆になることが多いです。

レバレッジETFは市場が上がっている時に解約(=先物を売る)、市場が下がっている時に設定(=先物を買う)されることが多いです。
また、インバースETF(ダブルインバースETFも含む)は設定があると先物を売り建て、解約があると先物を買い戻す仕組みです。市場が上がっている時に設定(=先物を売る)、市場が下がっている時に解約(=先物を買う)されることが多いです。

よって、レバレッジ・インバース(ブル・ベア)ETFは市場が上昇している日に先物を買い、下落している日に先物を売る場合もありますが、設定解約の影響で市場が上昇しているときに先物を売り、市場が下落している時に先物を買うということも多いです。

※設定・解約と先物の売買の方向

レバレッジETF(ブル型) インバースETF(べア型)
設定 先物を買う 設定 先物を売る
解約 先物を売る 解約 先物を買う

※市場の変動による、設定・解約の方向性、先物の売買の傾向

市場 レバレッジETF(ブル型) インバースETF(べア型) 先物の売買
上昇 解約されることが多い 設定されることが多い 売ることが多い
下落 設定されることが多い 解約されることが多い 買うことが多い

レバレッジETFが登場した頃は、ETFの先物売買についてリバランスの影響のみを考慮し、設定・解約の影響を想定していないような新聞や雑誌の記事が大半でした。しかし、最近は設定・解約の影響も大きいとの認識が広まっています。

レクス:

必ずしも市場が上がっている日に先物を買い、下がっている日に先物を売っているわけではありません。
設定・解約の影響でその逆となることも多くあります。

実際の取引

レバレッジETF、インバースETFやダブルインバースETFは、それぞれETFの純資産の2倍、-1倍や-2倍となる先物を保有して運用しています。
日々の値動きや設定・解約の影響を考慮して、ETFが保有すべき先物の枚数となるように先物取引を行います

ETFが保有している先物は清算値で評価され、ETFの純資産に反映されます。よって、清算値で取引枚数を計算し、清算値で取引ができることが理想的です。
しかし、清算値は発注する時点ではわかりません。
そこで、取引枚数の決定は、清算値が出る前の時間帯において、市場価格を見ながら行います。

また、清算値で取引を執行するためには、クロージングオークションで執行することが最善の取引です。
しかし、取引する先物の枚数が大きく、クロージングオークションの価格に影響を与える恐れがある場合、証券会社と相談して立会外取引をしたり、ザラ場で執行することもあります。
ザラ場で執行する場合は、清算値と乖離した価格で取引が成立する可能性もあるため、慎重に執行する必要があります。

五月丸:

クロージングオークションだけではなく、立会外取引やザラ場で先物を執行することもあります。


レバレッジETF(ブル型)については、株が上がると思ったら、ブル(レバレッジ)型ETFをご覧ください。
インバースETF(ベア型)については、株が下がると思ったらベア(インバース)型ETFをご覧ください。

日経平均 1579 日経平均ブル2倍ETF
1360 日経平均ベア2倍ETF
TOPIX 1568 TOPIXブル2倍ETF
1356 TOPIXベア2倍ETF