マザーズ・コアETFの歴史
マザーズ・コアETFは東証マザーズCore指数を対象指標とし、東証マザーズCore指数に採用されている株式に投資をするETFです。
※1 マザーズ・コアETFは2022年10 月 7 日付で東証グロース・コアETFに名称変更しました。
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ファンドの名称 | 東証グロース・コアETF | マザーズ・コア上場投信 |
対象指数の名称 | 東証グロース市場 Core 指数 | 東証マザーズCore指数 |
※2 本コラムは2023年11月6日以前に書かれたものです。
東証マザーズ指数は2023年11月6日付で東証グロース市場250指数に名称変更しました。それに伴い、同じく2023年11月6日付で、東証マザーズ指数先物は東証グロース市場250指数先物、東証マザーズETFは東証グロース250ETFに名称変更しました。
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ファンドの名称 | 東証グロース250ETF | 東証マザーズETF |
対象指数の名称 | 東証グロース市場250指数 | 東証マザーズ指数 |
東証グロース250ETFについて詳しくは商品ページをご覧ください。
東証マザーズCore指数とは
東証マザーズCore指数は、東証マザーズ指数の算出対象銘柄から東京証券取引所が選んだ15銘柄で構成される指数です。時価総額、売買代金、利益および配当状況等を考慮して選定することになっています。
2022年4月4日から東証の市場区分の変更に伴い、東証マザーズCore指数の算出対象は、2022年4月1日時点の構成銘柄を維持し、2023年3月31日まで算出されます。
構成銘柄一覧
銘柄コード | 銘柄名 |
---|---|
2150 | ケアネット |
2385 | 総医研ホールディングス |
2438 | アスカネット |
2497 | ユナイテッド |
3558 | ロコンド |
3622 | ネットイヤーグループ |
3923 | ラクス |
4051 | GMOフィナンシャルゲート |
4436 | ミンカブ・ジ・インフォノイド |
4565 | そーせいグループ |
6255 | エヌ・ピー・シー |
6556 | ウェルビー |
7092 | Fast |
7829 | サマンサタバサジャパンリミテッド |
8789 | フィンテック |
この指数への連動を目指すETFとして設定されたものが、1563 マザーズ ・コアETFです。
なお、東証マザーズ指数と東証マザーズCore指数の相関は0.84*であり、値動きは同じではありません。
*期間:2011年10月12日~2022年3月17日、日々の値動きの相関
東証マザーズCore指数は、東証マザーズ指数の算出対象銘柄から東京証券取引所が選んだ15銘柄で構成される指数。
2022年4月4日から東証の市場区分の変更に伴い、2022年4月1日時点の構成銘柄を維持。
2023年3月31日まで算出されます。
マザーズ・コアETFを作った目的は
マザーズ・コアETFが上場したのは2011年11月29日です。
当時はアベノミクス前で、日経平均も10,000円を割っており、売買も閑散とし、日本の株式市場は低迷していました。
特に、新興市場であった東証マザーズ市場(以下マザーズ市場)は冷え込んでいました。
新しい企業がどんどん出てきて成長していくことで経済も成長するので、ベンチャー企業の多いマザーズ市場が低迷している状況を良くしたいという思いがありました。
マザーズ市場復活のきっかけとなるようなETFを作れないかと考えていました。
しかし、マザーズ市場は株価が低迷するだけでなく、2006年初頭のライブドアショック以降、マザーズ市場の上場企業で不祥事が多く発生し、信頼も失われていました。
そこで、マザーズ市場全体よりも東証が選んだ銘柄で構成されるETFなら投資しやすいのではと考え、マザーズ・コアETFを作りました。
当時は流動性のある銘柄が限られていたこともあり、15銘柄と少ない銘柄数で構成されるETFとなりました。
マザーズ・コアに選ばれた会社の社長にも喜んでもらえ、ETFの上場記念式典には数社の社長に参加していただけました。
マザーズ・コアETFの歴史
上場来の基準価額の推移(配当金再投資)
上場して1年以上は鳴かず飛ばずでしたが、2013年に入るとアベノミクスの影響もあり、基準価額は上昇基調となりました。2013年の半ばには運用開始から50%以上上昇しました。
しかし、アベノミクス以上にインパクトがあったのが、当時の構成銘柄であったミクシィの株価上昇です。ミクシィはSNSサイトが低調で株価も低迷していましたが、2013年9月にリリースしたモンスターストライクのゲームアプリが大成功し、株価が急激に上昇しました。
ミクシィの快進撃は続き、ミクシィの株価はリリース前の10倍以上に上昇し、マザーズ・コアETFの基準価額も大きく上昇しました。ETFの基準価額は、運用開始時と比べ2013年11月に2倍、12月には3倍、2014年8月には4倍となりました。
ETFの価格の上昇に伴い、ETFの売買も活発になりました。
ミクシィ以外の銘柄も大きく上昇したものはありましたが、ミクシィのインパクトが非常に強く、通常の投資信託では考えにくい程の高いパフォーマンスを達成することができました。
ミクシィの株価が大きく上昇した結果、マザーズ・コアETFの価格も運用開始からピーク時には4倍以上に上昇しました。
銘柄の推移
ETF設定から2022年4月1日までの間、マザーズ・コアETFは毎年10月に銘柄入替えがあります。
銘柄の推移は以下のとおりです。青色に塗った銘柄は2022年4月1日時点での構成銘柄です。
過去の銘柄を見ていくと、以前はマザーズに上場していたスタートトゥディ(現ZOZO)、ミクシィ、サイバーエージェント、ベイカレント、など現在のプライム市場でも存在感のある銘柄も含まれていました。
東証マザーズCore指数は、東証市場区分変更に伴い、2022年4月4日から移行用指数として2023年3月31日まで算出されます。
同じ理由から上述のとおり構成銘柄は、非定期の追加及び除外を除き、2022年4月1日時点の構成銘柄を維持します。
関連コラム
過去の東証マザーズCore指数銘柄入替え時に、どのように入替えを行ったかを知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
マザーズ・コアとJASDAQ-TOP20の2017年10月の銘柄入替
マザーズ・コアとJASDAQ-TOP20の2016年10月の銘柄入替
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