REITとは、投資家が不動産を直接保有しないでも、不動産投資ができる金融商品です。
ETFを使ってREITに投資することができます。東証REIT指数に連動するETFに投資をすれば、上場REITにまとめて投資することができます。

REITとは

REIT(リート)とは、投資家の資金を集めて、オフィスビル・商業施設・マンションなどの不動産で運用し、その不動産から得た賃料収入や売買益を投資家に分配する金融商品です。
不動産価格や賃料相場が値上がりしそうと考えた場合、実際に不動産を買うという選択肢もありますが、多額の資金や煩雑な手続きと管理が必要になります。
そこで、もっと気軽に不動産に投資をする選択肢としてREITがあります。

REITは多数あり、非上場のREITもあれば、上場しているものもあります。
上場しているREITは61本(2022年3月14日現在)です。
ETFでは、個別のREITの銘柄を選ばないで、上場しているREITにまとめて投資をすることができます。

なお、REITとはReal Estate Investment Trustの略称であり、不動産投資信託とも呼ばれます。
また、日本のREITは、J-REIT(ジェイ・リート)とも呼ばれることもあります。ここではJ-REITをREITと呼んで解説します。

当社は東証REIT ETF(コード2555)を運用しております。

主なREIT

上場しているREITの数は61本です(2022年3月14日現在)。
年々、上場REITの本数は概ね年々増えています。

2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
34 37 43 49 52 57 59 61 64 62 61 61
(出所:東京証券取引所)

代表的なREITとして、以下の銘柄等があります。

8951 日本ビルファンド投資法人

日本最大のREITであり、時価総額は 約1兆900億円(2022年3月14日現在)もあります。
オフィスに投資をしています。スポンサーは三井不動産です。
大崎、白金、日比谷、西新宿など都心に多数の物件を保有します。

8953 日本都市ファンド投資法人

国内最大級の総合型REITです。東京、大阪、名古屋などの大都市を中心にショッピングモール、有名ブランドショップが入るビルなどを保有しています。
時価総額は 約6,492億円(2022年3月14日現在)。

3269 アドバンス・レジデンス投資法人

住居特化型のREITです。主に東京23区を中心に、レジディアのブランド名のマンションを保有しています。スポンサーは伊藤忠グループ
時価総額は 約4,452億円(2022年3月14日現在)。

REITのETFの特徴

どのREITの銘柄を買えば良いかわからないといった場合、東証REIT指数に連動するETFに投資をすれば、上場するREITにまとめて投資をするのと同じ効果があります。

2022年3月現在、REIT関連のETFは20本上場しています。そのうち東証REIT指数に連動するETFは10本で、いずれのETFも投資しているREITは同じですので、ほぼ同じ商品となります。

REITのETFの特徴は以下のとおりです(2020年11月末現在)。
・分配利回りが比較的高い(概ね4%前後)
・分配金の分配回数が多い(ほとんどのETFが年4回)
・ほとんどのETFが20,000円未満で取引可能。

当社は東証REIT ETF(コード2555)を運用しております。

また、東京証券取引所に上場しているREITの中から、時価総額や売買代金の大きいものが選定されて計算される東証REIT Core指数があります。東証REIT Core指数は分散が効いており、配当利回りも東証REIT指数を若干上回ると想定されます。
東証REIT Core指数について詳しくはこちらのコラムをご覧ください。
東証REIT Core指数

 
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