五月丸:

JASDAQ-TOP20 ETFはJASDAQ-TOP20を対象指標としています。
JASDAQ-TOP20 ETFは、対象指標のJASDAQ-TOP20に採用されている株式に投資します。

※JASDAQ-TOP20 ETFは10 月 7 日付で東証スタンダードTOP20 ETFに名称変更しました。

ファンドの名称 東証スタンダードTOP20 ETF JASDAQ-TOP20上場投信
対象指数の名称 東証スタンダード市場TOP20 JASDAQ-TOP20

詳しくはこちらをご覧ください。

JASDAQ-TOP20とは

JASDAQ-TOP20とは、2010年10月12日から2022年4月1日まで東証が算出していた株価指数です。

現在JASDAQ-TOP20は、東証市場区分変更に伴い、2022年4月4日から移行用指数として2023年3月31日まで算出されます。

JASDAQ-TOP20は、東京証券取引所が流動性や時価総額など多面的に尺度で選んだJASDAQ市場(注: 2022年4月4日東証市場区分見直しによりJASDAQという市場区分は廃止、以下「ジャスダック市場」)を代表する20銘柄で構成されていました。
2022年4月1日までは、年に1度、10月に構成銘柄の入れ替えがありました。 しかし現在は、東証市場区分見直しに伴い、非定期の追加及び除外を除き、2022年4月1日時点の構成銘柄を維持します。

2010年10月の算出当初、当時のジャスダック市場は大阪証券取引所が管理していたため、大阪証券取引所が指数を算出していました。しかし、東京証券取引所との合併後は、東京証券取引所が指数を算出するようになりました。

年に1度、10月に構成銘柄の入れ替えがありました。

この指数への連動を目指すETFとして設定されたものが、1551 JASDAQ-TOP20 ETFです。

レクス:

東証が選定したジャスダック市場を代表する20銘柄で構成されるのが、JASDAQ-TOP20

ジャスダック(JASDAQ)市場とは

ジャスダック市場とは、2022年4月1日まで東証が運営していた日本の株式市場です。
ジャスダック市場には687銘柄が上場していました(2022年3月末時点)。

ジャスダック市場は、ネット企業のような新しい会社もあれば、製造業などの老舗企業まで幅広い銘柄で構成されていました。その理由はジャスダックの歴史にあります。

ジャスダック市場は、旧ジャスダック、NEOとヘラクレスの3市場が2010年10月に統合してできたものです。

・ジャスダック:長い歴史を持ち、老舗の銘柄も多い市場
・NEO      :ジャスダック内の新興株市場
・ヘラクレス :旧ナスダック・ジャパンである新興株市場

これら3つの市場がジャスダックとして統一されることになりました。そのため、幅広い銘柄で構成される市場となっています。

JASDAQ-TOP20 ETFを作った目的は

JASDAQ-TOP20 ETFが上場したのは2010年12月3日です。

当時の日経平均は10,000円を割っており、売買も閑散とし、日本の株式市場は低迷していました。リーマンショックの後遺症が残る市場環境で、ジャスダック市場も低迷していました。
それ以上に、大阪証券取引所が運営していた新興株市場であるヘラクレス市場(旧ナスダック・ジャパン)は冷え込んでいました。

2010年10月のジャスダック統合に際し、新しいジャスダックの象徴となる指数としてJASDAQ-TOP20はできました。
数百のジャスダック銘柄の中から、その象徴となる20銘柄が選定されました。

弊社もジャスダック市場を盛り上げることを手伝うことで、日本の株式市場の活性化に貢献したいと思い、JASDAQ-TOP20 ETFを運用することとなりました。

JASDAQ-TOP20 ETFの歴史

上場来の基準価額の推移(配当金再投資)

ETF-基準価額-推移

JASDAQ-TOP20 ETFは2010年12月に上場し、当初は注目が集まり、好調な銘柄があったこともあり、基準価額も上昇し、売買もそれなりの流動性がありました。
しかし、2011年3月11日の震災で大きく価格は下がりました。初値を超えることができない時期が続き、売買も低調になりました。

2012年の後半、救世主が現れました。ガンホーです。
ガンホーはパズル&ドラゴンズ(パズドラ)が大ヒットしたことで好業績となり、株価も急激に上昇しました。
これに伴い、JASDAQ-TOP20も大きく上昇し、売買も活発になりました。

もともと数%程度の保有比率だったガンホーは、運用開始時点と比べて株価が70倍まで上昇したこともあり、JASDAQ-TOP20におけるガンホーの比率が50%を超えた時期もありました。
分散投資という点では課題もありますが、このようなテンバガー(10倍といった爆発的に上昇する株)銘柄が出現するということが新興市場株の醍醐味ではないかと思います。

また、アベノミクスが始まっていたこともあり、ガンホー以外の銘柄も着実に株価を上げ、JASDAQ-TOP20の上昇に貢献しました。

一時は基準価額が10,000円近くまで上昇し、運用開始時の6倍まで上昇しました。

銘柄の推移

銘柄の推移は以下のとおりです。青色に塗った銘柄は2022年4月1日時点での構成銘柄です。

ETF-組み入れ銘柄-推移

JASDAQ-TOP20は毎年10月に銘柄入替えがありました。
ジャスダック市場から東証一部など他の市場へ変更となると、構成銘柄から外れました。

JASDAQ-TOP20は、東証市場区分変更に伴い、2022年4月4日から移行用指数として2023年3月31日まで算出されます。

同じ理由から上述のとおり構成銘柄は、非定期の追加及び除外を除き、2022年4月1日時点の構成銘柄を維持します。

関連コラム

過去のJASDAQ-TOP20銘柄入替え時に、どのように入替えを行ったかを知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。
マザーズ・コアとJASDAQ-TOP20の2017年10月の銘柄入替
マザーズ・コアとJASDAQ-TOP20の2016年10月の銘柄入替

東証市場区分見直しに伴う移行用指数はJASDAQ-TOP20のほかに、東証マザーズCore指数があります。
当社では、関連するETFを運用しています。

1551 東証スタンダードTOP20 ETF
1563 東証グロース・コアETF

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マザーズ・コアETFの歴史

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ETFの買い方~ETFは売りからも入れる?~
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